アメリカで暮らすようになってから生活環境の変化に伴い、超敏感肌になりました。
日焼け止めでかぶれ、虫よけで肌荒れをおこし、胃腸が悪ければ体中ニキビだらけになり、寒村蕁麻疹を多発し、ビタミンC配合の化粧品で痒くなり。。。
まあ、そんあ私なもんですから、アメリカで使える生理用ナプキンはお高い1種類(always infinity)だけ。これも、日本のものより性能はよろしくないので、寝てる間に横漏れなんてしょっちゅう起こります。
長時間座っていることが多いため、おむつかぶれになり、かなり痒い上にお尻はボロボロなんてしょっちゅう。
なので、布ナプキンを試そうと思い色々調べました。
結論から言ってしまうと、いまだに紙ナプキンを使っています。
かぶれ対策として
1.血液が付着してなくとも湿っていたら取り換える&血液が出たなと思ったら取り換える。
2.交換時にはおしりふきを使って性器周辺を綺麗にする。
3.少なくなってきたらサイズの小さいものを使う、最終日はオリモノ用。
4.お風呂上りは保湿クリームを性器を避けお尻にしっかり塗る
これをすることで、かなり改善されました。
私の場合は、擦れよりも湿気による汗疹の方が大きかったようで、これをすることでほぼ改善されました。
何故布ナプキンをやめたかというと。。。
まず誤解の内容に最初に言っておきますが、私は布ナプキンが悪いと思うわけじゃありません。血液を媒体にする感染症にかかってない人ならば、とても好い生理を乗り切るためのアイテムだと思っています。
可愛い柄だって多いし、肌触りが好きな方も多いと思います。
生理用品の選択肢の一つとしてあることに大賛成です。
が、どうも日本のサイトを見ているとオカルト科学満載で、興味をなくしてしまったんです。
布ナプキンのサイトでは、「市販の紙ナプキンはケミカルナプキンで体に悪い」とおっしゃる方が大半。でも参考文献も書いてないし、科学的根拠も書いてない。
特に、「高分子ポリマーが性器を通して子宮に吸収されます」という下りの多いこと多いこと。
ごめんなさい、有機化学も解剖学も勉強しましたが、おっしゃってる意味が分かりません。
高分子ポリマーとは、日本語で言えば高分子重合体。ポリマーとは複数の単体がくっついて出来上がった大きな科学分子の事で、一つの薬品や化学物質をさす言葉ではありません。このポリマーさん達の分子量(大きさ)は通常1万Dalton以上なので、皮膚吸収されるにはいくら粘膜でもサイズがでか過ぎです。。。(参考:塗り薬の薀蓄&Polymer )
市販の使い捨てナプキンの原材料は公式サイトに乗ってなかったので、どのようなポリマーを使用してるかはわかりませんが。。。ポリアクリル酸ナトリウム系が一般的には多いようです(参考:化学ミュージアム)。この物質は、もちろんグレードはありますが、食品グレードなら増粘剤として少量食品に使われるほど毒性の低い安全なものです。(参考:日本触媒)
また、高分子ポリマーが子宮がんにつながるという論文はPubmedでもGoogoke schoroでも発見できませんでした。(もし、ご存知の方がいたら教えてください)。
漂白剤を使った紙だからダメだというのであれば、漂白してない紙のナプキンにすればいいじゃない(日本にはないのかもしれませんが。。。)
そして、発がん性云々をいうのなら必ず信用のおける参考文献を載せてください。
アメリカに来て一番叩き込まれるのは、参考文献の明記。これがなければどんな宿題でも(計算練習は別)根拠のない妄想の文章として扱われ、参考文献のないペーパーは教授に受け取ってもらえません。
ようするに、科学的根拠のない主張、主張を裏付ける、正しいと証明できるものがない健康&美容話題に対しては疑ってかかれってことです。
P.S
蛇足というか、個人的な体験から憶測する布ナプキンの利点ですが。。。
・市販の使い捨てナプキンよりも布ナプキンの方が頻繁に取り換えなければ下着が汚れてしまうということにより、布ナプキンに変えたことによって取り換え回数が多くなり、湿気が軽減される→肌荒れの軽減
・使い捨ては表面がすぐさらっとするので、長時間つけていても不快感が少ない→その間に血液が冷え、結果体も冷える。布ナプキンは不快感が残るので取り換えもまめになり、血液がそこまで冷えない→体も冷えない
要するに、布ナプキンにすることによって取り換え頻度が上がり、それによってそれまでの不調が改善されるんじゃないだろうか。。。という憶測です。
もちろん、データーなんてとってないのでわかりませんが、私自身が市販の使い捨てでも取り換えを頻繁にする事によって、血液の量も減りましたし(歳だからかもしれませんが)、生理痛も軽減され、肌荒れも改善されたので、私みたいな人も中にはいるだろうと思った次第です。